Kiichiro Adachi

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作品と音

「あなたの作品で音がメインになっている作品はあったりしますか?」と時折聞かれる。僕の作品は動くものが多いが音が一次的要素になった作品はない。しかし可動作品にとって動作音はつきものだ。その音の原因は主に過負荷や摩擦、回転軸の狂いといったものである。それらの音は取り除こうと思えば大半が可能であるが僕にとっては別段気にならない。
ずいぶん昔に作品納品前によかれと異音を取り除いたことがあった。摩擦が起きている場所は削ったり角度を変えグリースを塗り組み直した。しかし買って頂いた方にとってはその音が重要だったらしく残念がられてしまった。作者にとってそれは技術的な甘さから来るもので不要であると考えてきたのでその意外な反応に戸惑いそして申し訳なく思った。
ある人が僕の1つの作品に30分以上かけて鑑賞した後にこう言った。「この金属音は不快で不安にさせるが、この音がないと成立しないと思うんです。その理由をさっき考えていたんです。」
意図しないで生まれてしまった場合でも消す必要のないものというものは存在する。例えば刷られて間もない書籍を開くとインクの匂いがして気持ちは高揚する。僕の作品に生じてしまった音もそれと同じようなものだと捉えるようになった。僕の作品にとって音は副次的なものであり計算されたものでもないが非常に重要な要素である、と年々感じるようになってきたのも事実である。


 

↓この作品(OOM Busan Ver.)はわかりやすく音が重要な要素になっている。

 

↓この作品(cosmic tree)は摩擦と歪みから異音が発生している。

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